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Stage 4 [思い出]

そして、なんだかんだ言っても女性だと言う安心感と同時に、こういうイベントなどで知り合って連絡先を交換してもきっと連絡はしてこないだろうと、そして2度と会う事はないだろうと思っていたからだ。
次の日、何故か彼女は自分からメールをした。
相手は「永遠(とわ)」と名乗ったベリーショートの男っぽい彼女?。
「この前はどうも・・・」
なんてからのお約束の後日ご挨拶メール。
もう会う事もないんだからと思って「また機会があったら遊びましょう」
「機会なんて待っていても来ない。機会は作るもんだよ。」
そう返信されてきた。
その一言でこの1通のメールは以外にも長く続いた。
思えば前日のイベントには相手(彼女?)を探しに来ていた人も多かったはず。
『永遠(とわ)』はなんとかまた会う機会をと必死だった。
今、彼女と『永遠』を繋げているのはこのメール。
これを逃すと彼女にはもう会えないかも。
その思いがこの1通のメールを長く続かせたのだろう。
だが、以外にも『永遠』にはまだ恋愛という感情を彼女には持っていなかった。
が、それが変わるのも総時間はかからなかった。

後日・・・どれくらい日にちが経ってからだろう。
その後は連絡を取っていなかったのだが、携帯を変えたからとメルアドと番号を記したメールが彼女の元に届いた。
『永遠』は入院をしていた。
彼女は、「今度お見舞いに行くね」とメールを返した。

その当日、彼女は以前から欲しかった一眼レフカメラ(アナログ)が届いたと注文していた大型電気店からの連絡が入り、カメラを取りに出かけた。
待ちに待った一眼レフを手に彼女はちょっとしたいたずら心が湧いた。

「連絡してないけど、お見舞いに行ってみよ。」

どこの病院かは前もって聞いていた。
彼女は荷物を手にタクシーに乗り込んだ。

@ あとがき


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