Stage 2 [思い出]
会場はスタンディング形式だったため幾つかの背の高いテーブルと
壁際に5~6人ぐらい座れる長いソファーが置いてある
彼女はとりあえず携帯だけ取り出しバックをロッカーに放り込み
アルコールの入ったグラスを手に暫くその雑踏を眺めていた
暫くすると雑踏を掻き分けて1人の女性が近づいてくる
その女性はサイトで知り合った中の1人で友達数人と来ているから来ないかと
誘ってくれたのだが、後で行くとその場は断った
再び雑踏の中を眺めているとソファーに誰も座っていないのが目に入った
彼女はソファーに腰掛けグラスのアルコールに口を付けた
「私にこの場はちょっと合わないかも・・・」
ここを出てどこかで飲みなおそうかと考え始めたところに
そばでボーイッシュな女性が叫んだ
「携帯落としたかも!! ここら辺に落ちてない??」
周りにいた数人は一斉に床や添わっているソファの周りを探し始めた
が、ここには無いようだった
「ここらへんで落としたの? 他にどこかおもいあたるとこない?」
彼女が声をかけた
他の女性たちも
「届いてないかスタッフに聞いてみたら?」
と、声をかける
「あっ! うん、聞いてみる」
ボーイッシュな彼女は携帯を探しに雑踏の中に消えていった
ほんの1~2分でその女性は自分の携帯を手に戻ってきた
どうやらトイレに忘れたのがスタッフのところに届いていたらしい
彼女や一緒に探してくれた女性にお礼を言って
その女性は彼女の隣に座った
彼女とその女性、そしてその女性を挟んで向こう側のさらにボーイッシュな女性と3人で少し話をした
携帯の女性はちえと名乗った
その向こう側のさらにボーイッシュな女性は永遠(とわ)と自己紹介をした
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