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Stage 1 [思い出]

当時仕事の転勤で栃木県にいた
県庁所在地ではあるがあまりにも何も無い土地だった
それが彼女の感想
友達といえるような友達付き合いも無く1人で気晴らしにいける様な所もない田舎町
必然的に彼女は引きこもりになっていった
当時の彼女の友達は『TV』と『パソコン』
そんな生活だった

それでも全くの1人は寂しい
とりあえず女友達・・・と思ってメルトモ探し
興味もあったのかメルトも探しに選んだのはセクシャルマイノリティ(いわゆるビアン)サイトだった
とにもかくにもココなら女の子しかいないし
何より変な男からの書き込みや誘いがないから安心だと思ったのだ

そこでは数人のメルトモが出来た
みんな普通の人
普通の会話
少しもセクシャルマイノリティな感じは無かった



数ヵ月後
彼女は会社を辞めて地元札幌に戻ることにした
ネットや電話での物件探し
一時友達に物件探しを頼んだら敷金や礼金を持ち逃げされるというアクシデントもあったが
何とかその両親とも連絡が取れお金は全額返してもらうことが出来た
部屋も決まり引越し準備
何故にこんなに荷物が多いのかと自分自身でも不思議に思った

もうこんな事は無いだろうと札幌まで車で移動
案外楽しい長距離ドライブだった
さすがに津軽海峡は車では渡れないのでフェリーに乗船
はじめは台風が近づいているため出航しないかと思ったが約2時間遅れで出航した
引越し作業が朝8:00から始まって約3時間くらい
青森に着いたのは夜10:00くらいだったと思う
その時間には既にフェリーは無かったので車で仮眠することにした
朝1便のフェリーの手続きを済ませ出航したのは何時だっただろう
甲板に出た時に見えた朝焼けが綺麗だった



フェリーが着いたのは室蘭港
まだ朝が来て間もない
フェリーでは眠れず運転しどうしの疲れもあってか眠たかったので少し眠ることにした

昼頃には札幌に着き不動産屋に行ってカギをもらう
部屋に着いたはいいが何も準備が出来ていない
まずはガス会社に電話して開栓してもらう
電気と水道はセルフサービス
荷物は1日置かないと着かないので何も無い部屋で買ってきた弁当を食べてひざ掛けと毛布に包まって寝た
おかげで次の日は体中が痛い



やっと待望の荷物が届いた
これで寝床は確保される
ダンボール50個以上
部屋中がダンボールで埋め尽くされた
片付けるのが大変だ
引越しの荷物を綺麗に片付けるのにしばらくかかった

やっとネットの開通
ビアンの娘からのメールも来ていた
ビアンのパーティーがあるという
彼女は興味もあったので行ってみることにした

ススキノ(北海道で1番といわれている歓楽街)の端のほうにあるビルの1階
大き目のホールが会場だった
中は薄暗い照明と大音量のクラブミュージックと大勢の女性でごった返していた


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Sarah

・・・勇気あるなー。
友だち探すためにビアンの方をって発想が思いつかんわ~。
by Sarah (2008-05-26 22:13) 

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